PET CUP

PETカップとPPカップ、どちらを選ぶか

「見た目はPETがきれい」「でもPPのほうが安い」── 本当にそうか。透明度・耐熱・価格の3点を、数字で比較します。

先に結論です。ドリンクの見た目が売りならPET、コストと耐熱ならPP。それ以外の要素はほぼ誤差です。以下、その判断ができるだけの材料を並べます。

1. 三行でわかる違い

項目PETカップPPカップ
透明度ガラスに近い半透明(わずかに白い)
耐熱温度約60〜70℃約100〜120℃
価格やや高い安い
硬さ硬くパリッとした手触りやや柔らかい
ホット対応不可可(仕様による)
向いている用途タピオカ・フルーツ系・映え重視日常使い・回転の速い店・コスト重視

2. 透明度の差は、実際どのくらいか

言葉で説明しにくいところなので、見え方の違いを具体的に書きます。

写真に撮ったときの差が最も出ます。SNSで拡散されることを前提にしたドリンクなら、この差は無視できません。逆に、フタを閉めて持ち帰る前提のドリンクや、色味の主張が少ないドリンクなら、差は小さくなります。

3. 耐熱の違いは「事故」に直結する

ここは好みの問題ではありません。PETに熱いものを入れると変形します。目安として、

中身おおよその温度PETPP
アイスドリンク0〜10℃◎◎
常温のドリンク20℃前後◎◎
ぬるめのドリンク50℃前後△◎
ホットドリンク70〜90℃×○(仕様による)
食洗機・電子レンジ—××
ホットも出す予定があるなら、最初からPPか紙カップを選んでください。「夏はPET、冬はPP」と分けると、版が2種類必要になり版代も在庫も2倍になります。通年で1種類に絞れるなら、そのほうが確実に安く済みます。ホット専用が必要な場合は紙カップの記事もご覧ください。

4. 印刷の見え方 ── PET特有の注意点

PETは透明度が高いぶん、印刷したインクの裏に中身が透けます。これを想定しないと、思った色になりません。

やり方仕上がりコスト
白インクを下地に敷く色が正確に出る。ロゴがくっきり見える白が1色分としてカウントされます
白下地なし中身の色と混ざる。淡く、透けた印象に1色分安くなります

ブランドロゴの色を正確に出したいなら白下地は必須です。逆に、透け感を活かした軽やかなデザインにするなら、白下地なしのほうが狙い通りになります。どちらが正解ということはなく、デザインの方向性次第です。

5. 用途別の選び方

こういうお店・用途おすすめ理由
タピオカ・フルーツティー専門店PET中身の見た目が商品価値そのもの
SNSでの拡散を狙うPET写真映えの差が大きい
回転が速く数が出る店PP1個数円の差が年間で大きく効く
ホットも出すPP・紙PETは耐熱で不可
キッチンカー・イベントPP柔らかく割れにくい。積載時も安心
コーヒースタンドPP・紙ホット比率が高い業態

6. 価格の考え方

当社の公開価格は500ml PPカップ・10,000個で以下の通りです。税別・送料込みです。

印刷なし1色2色4色6色
21.6円22.8円24.0円26.4円28.8円

当社の価格表では、500mlのPETカップ(S-89-16oz)は20.9円、PPカップ(90-500U)は21.6円(いずれも印刷なし・10,000個・税別・送料込)。素材による価格差はほとんどありません。フタはPET用リッド4.3円〜、PP用フタ4.5円です。概算見積もりで両方の金額をその場で比べられます。版代は初回のみ1色9,800円(2年保管・期間内の再注文は版代0円)。

迷ったときの考え方。価格ではほぼ差がつかないので、判断は「ホットも出すか(PPか紙)」「透明感で売るか(PET)」「シーラーで密閉するか(PP)」の3点です。写真映えで新規客を取りにいくならPET、温度と密閉の自由度を取るならPP。判断材料はこれで足ります。

7. どちらでも共通すること

素材が決まっていなくても構いません。「こういうドリンクを、こういう客層に出したい」を教えていただければ、こちらから素材とサイズをご提案します。

あわせて読む。カップのサイズの選び方(口径89mmシリーズはフタが共通)/フタ・ストローの選び方(PET用リッドの口径別価格)/輸入カップの食品衛生法

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