ORDER TIMING

いつ発注すれば、切らさずに済むか

カップは「なくなってから頼む」では間に合いません。海外製造なら1.5〜2ヶ月かかるからです。逆算のしかたを、計算式と具体例で示します。

先に結論です。覚えていただきたい数字は一つだけ。残り在庫が「1日の使用数 × 60日分」を切ったら発注。1日100杯なら残り6,000個。これを下回ったら動いてください。

1. なぜ1.5〜2ヶ月かかるのか

「カップを作るのにそんなに?」と思われるかもしれません。内訳はこうです。

工程期間この間に起きていること
データ確認・版の製作約1週間入稿データを印刷用に調整し、版を作ります
生産約2〜3週間成型・印刷・検品・梱包
輸送(船便)約2〜3週間海上輸送。天候や港の混雑で変動します
通関・国内配送約1週間食品等輸入届出、通関手続き、店舗までの配送
合計1.5〜2ヶ月デザイン確定日を起点とします

※ 特急空輸をご利用の場合は約10〜14日に短縮できます(別途費用)。

ここで見落とされがちなのが「デザイン確定まで」の時間です。上の表はデザインが決まった日からのカウントです。ロゴの修正、色の相談、レイアウトの調整に、実際は2〜4週間かかることが多いです。この時間も見込んでください。

2. 発注タイミングの計算式

使う数字は2つだけです。

発注ライン = 1日の使用数 × 60

残り在庫がこの数字を切ったら発注する、という意味です。60日=約2ヶ月ぶんの安全在庫を持つ考え方です。

1日の使用数発注ライン(残り在庫)箱数の目安10,000個は何日分か
30杯1,800個約2箱約333日(11ヶ月)
50杯3,000個約3箱約200日(6.5ヶ月)
100杯6,000個約6箱約100日(3.3ヶ月)
200杯12,000個約12箱約50日(1.7ヶ月)

※ 1箱1,000個で計算しています。箱数で覚えておくと現場で判断しやすくなります。「残り6箱を切ったら発注」といった形です。

1日200杯以上のお店は要注意です。10,000個が2ヶ月弱で尽きるため、発注ラインが到着前に在庫を使い切る計算になります。この規模なら20,000個以上のロットか、発注サイクルを固定して回すことをおすすめします。ご相談ください。

3. 開業に間に合わせるスケジュール

新規開業の場合は、逆算がもっと重要になります。開業日の3ヶ月前から動いてください。

  1. 開業3ヶ月前 ── ロゴ・デザインの方向性を決める
    この時点でロゴが固まっていなくても構いません。ただし「どんな雰囲気にするか」は決めておいてください
  2. 開業2.5ヶ月前 ── サイズ・素材・色数を決めて見積もり
    提供するドリンクが決まっていれば、こちらから提案できます
  3. 開業2ヶ月前 ── デザイン確定・発注
    ここが起点です。着手金をお支払いいただき、版の製作に入ります
  4. 開業2週間前 ── 納品
    残金をお支払いいただき、出荷。店舗にお届けします
  5. 開業日
    在庫が手元にある状態でスタートできます
間に合わないときの逃げ道も用意しておいてください。開業日は動かせないことが多いので、最初の1ヶ月だけ無地の既製品カップで凌ぎ、オリジナルは2ヶ月目からという進め方も現実的です。オープン初日に完璧を求めて開業を遅らせるより、はるかに合理的です。

4. 繁忙期を見込む

ドリンク業態は季節の波がはっきりしています。平常時の使用数で計算していると、繁忙期に足りなくなります。

時期起きること対応
6〜8月(夏)アイスドリンクの需要が跳ね上がる4月には発注を済ませる
年末年始工場と物流が長期休みに入る11月中に発注
春節(1月下旬〜2月)中国の工場が2週間前後停止12月中に発注
イベント・催事の前通常の2〜3倍出ることもイベント確定時点で発注

特に春節は毎年必ず来ます。1〜2月に納品を希望される場合は、通常より2〜3週間の余裕を見てください。

5. 2回目以降は少し早くなります

初回と再注文では、必要な工程が変わります。

工程初回再注文(2年以内)
データのやり取り2〜4週間不要
版の製作約1週間・1色9,800円不要・0円
生産・輸送・通関1.5〜2ヶ月1.5〜2ヶ月

当社では印刷版を2年間保管しています。この期間内の再注文なら、版代はかかりません。同じデザインで継続していただくほど、1個あたりの実質コストは下がっていく仕組みです。

6. 今日やっておくこと

  1. いまの在庫を数える ── 箱数でかまいません
  2. 1日の平均使用数を出す ── 直近1ヶ月の販売数 ÷ 営業日数
  3. 発注ラインを計算する ── 1日の使用数 × 60
  4. いまの在庫と比べる ── 下回っていたら、今日動いてください
  5. 発注ラインを紙に書いてバックヤードに貼る ── 「残り6箱で発注」と書いておけば、誰でも判断できます

計算が面倒であれば、1日の販売数と現在の在庫を教えていただければ、こちらで発注時期を出してお返しします。まだ発注する段階でなければ「まだ大丈夫です」とお伝えします。在庫を切らさないことが目的で、早く売ることが目的ではありません。

発注スケジュールを一緒に組む(無料)

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